フォロワー数が重要でない3つの理由
ツイッターのフォロワーを増やす為に、リフォロー狙いでひたすらフォローし続ける、というやり方をよく見かけるようになりました。私自身もテスト的にとは言え、リフォロー狙いでフォロワーを増やしたことがあります。
で、やった感想としては、あんまり効果なかったな、という結論です。
もちろん、完全に無意味ではないでしょうが、効率が良いとは思えませんでした。いや、むしろ悪いでしょう。その結論に至った理由を3つお話します。
クリック数はフォロワー数に比例しない
フォロワー数が増えれば、そのまま比例してクリック数や影響力に反映すると思いがちですが、これはどんなソーシャルメディアにも言えることですが、表面上の数字が集客やマーケティングの効果に結びつくとは限りません。
例えばメルマガなら、同部数でも影響力は様々ですし、1000部に満たない部数で充分な利益を確保するメルマガもあれば、数十万部あっても月数万円にも満たないアフィリエイターも無数に存在します。
ツイッターにおいてもそれは同じで、表面上は同じ読者数(フォロワー数)でも、精読率の点では何十倍、何百倍と差が開くことも充分考えられます。
では、仮にリフォロー狙いで無差別フォローを繰り返した場合、
フォロワー数が増えれば増えるほど、属性が薄くなる可能性があります。
なぜでしょう?その理由は、
ターゲットではない層までメッセージを投げかけてしまうからです。
現時点では、フォロワー数が1万人以上の人はかなりのヘビーユーザーと言えます。これらの人は著名人やオンラインでよほど影響力の持つ人でない限りは数的に難しいので、それ以外は上記の方法を少なからず使用していると考えられます。
この1万人クラスでは、どうしても自分のビジネスのターゲット層からかけ離れた人をフォロワーとしてしまう可能性があるので、CTRも自然と下がることになります。
そもそも表面上の数と言うのは、中身の濃さを表さないものです。
例えば下記の記事でも、それぞれフォロワー数の違うユーザーでクリック数を比較した興味深い計測結果が掲載されています。
More Twitter Followers Don’t Always Mean More Clicks
@Mashable (Pete Cashmore) 345,606 Followers
User Clicks 4600 clicks
@TechCrunch (Michael Arrington) 314,985 Followers
User Clicks 3600 clicks
@OmMalik 28,341 Followers
User Clicks 950 clicks
@RobertScoble 77,152 Followers
User Clicks 1850 clicks
@DaveWiner 20,773 Followers
User Clicks 550 clicks
@SteveRubel 20,745 Followers
User Clicks 1450 clicks
上記はフォロワー数と平均クリック数を比較したものです。フォロワー数と平均クリック数が比例していないことがよく分かりますよね。
@TechCrunchの15分の1ほどしかフォロワーがいない@SteveRubelが約半分の平均クリック数を出しているのも、またおもしろいです。
フォロワー数とクリック数の関連性が薄いということは、この数字が物語っています。
ノイズと受け取られる可能性
言うまでもないですが、「ノイズ」ですよね。
「無差別的にフォローして一定期間リフォローがなかったらリムる」
今はこの一連の流れ自体がノイズととられることもあるようですが、もっと困るのはその後です。
先ほど「ターゲットではない層までメッセージを投げかけてしまう」と書きましたが、これもまさにそうで、フォロワーに興味の無い話を投げかける確率が上がってしまうことにあります。
分かりやすく言えば、
釣り好きな人、サッカーが好きな人に、ゴルフの話を延々とする、
といった感じでしょうか。無差別フォローともなると、正直どこに焦点を合わして良いか分からないので、自然とありきたりのつぶやきが増えたりして、つまらなくなります。
時間の浪費が激しい
フォロワーをゲーム感覚で増やすことを否定するものではありませんが、無闇にフォロワーを増やしても、効果が得られないなら時間の浪費と言っても過言ではありません。
浪費する時間量も、なかなかのものでしょう。
例えば、フォロワーを10000人増やす場合、どれくらいの時間が必要でしょう。全員がリフォローしてくれるとは限らないので、多めに20000人くらいフォローするのではないでしょうか?無差別的にフォローするなら、1件当たりの所要時間はさほど掛からないのかもしれませんが、それでも数が多いと骨が折れます。
晴れて1万人のフォロワーを達成したとしても、無理に集めたフォロワーに意義は無く、膨大に掛かった時間だけが後に残るでしょう。
むしろ、そんなことに時間や労力を費やすなら、記事作成や情報収集、アドワーズの反応を分析するとかの建設的な行動をしていた方が何倍もマシと言えます。
まとめ
上記の理由から、フォロワーの数は重要でないことを述べさせてもらいました。最後にまとめになりますが、今回の記事で、フォロワーを増やすことで楽しみを得ることが悪いとは私自身全く思いません。むしろツイッターを楽しむべきですよ。
しかし、各方面に情報収集をしていると、「フォロワー数=クリック数、売上、利益」というおかしな言説を見ることもしばしばあるのです。
無理に表面上の数字を伸ばすことに躍起になるより、ビジネスの中身に視点を向けるべきだろうと思いますがいかがでしょうか。
@midnight2121
すごい共感です。
2010/05/07 Fri 23:06 | URL
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2010/05/06 | Wunder Kammer(驚異の部屋) |
フォロワー数なんて飾りです。
偉い人にはそれが判らんのですよ。 当Blogは、2004年の春頃に「どうも2003年末頃からアメリカでは『ブログ』というものが流行ってるらしい」という話を知り、「実際に使ってみないと判らない」という事で開設しましたが、3年程前に仕事が忙しくなったのを理由に放置状態...
2011/04/12 | susi-paku website |
不正クリック代行やフォロワー数増加など、あゃしぃサービスを提供しているIT会社をまとめてみました。
先日記事を書いた、電話勧誘などの詐欺とか あゃしぃサービスを提供している会社、マルチまがいな商材を取り扱っているセミナーなんかの話題が大好物なsusi-pakuです。(‘A’) リアルに個室に連れて行かれた過去があるのは内緒です。 さてと、先日ネタ探しにサイトめぐり...